30代もがんばります。


by hitomi_aaa

出産体験記⑤ 帝王切開

痛みをとるには麻酔をもっと追加するしかないのだけれど、
もうそれもあまり意味がないよね・・・という雰囲気が漂う。
すかさず、「もう帝王切開で生みたいのですが・・・」と切り出す。
そうすると、あと1時間で担当医が外来を終えて診察にこれるので
そこで判断してもらいましょう、という話になった。

私が「手術したい・・・」と何度申し出ても、サラーっと受け流していた
助産師さん達だが、さすがにもう帝王切開だろうと思ったのか、手術の
準備に入ってくれたようだ。食事を最後にいつ取ったのかと質問され、
もう水も飲まないように、などといわれた。周囲もバタバタしてきた。

ちなみにこの日の午後からは担当助産師が産科病棟の婦長さんになっていた。
私、問題児だったのだろう。

19時半。
ようやく担当医が部屋にやってくる。担当スタッフもみんなそろうので
また大勢に囲まれる状況に。診察を終えると、子宮口は7センチ。一応
すこしずつお産は進んでいるとのことだったが、エコーでみると胎児は、
右の骨盤に頭をのせ、真上を向いていた。出口はそっちではありません・・・。
どうりでなかなか出てこないわけだ。右の骨盤が痛いのは、赤ちゃんが後頭部で
ぐりぐりと押しているからだった。

先生が「お産は進んでいますので、このまま頑張ってみるのもいいし・・・」と言った
ところまでで私は涙を流しながら首を横にふった。
続けて先生が「麻酔も効いてないようなので、帝王切開という方法もあります」と言った
ところで泣きながら「切ってください」と言って、ようやく受け入れられた。

そこからは早かった。手術決定が20時15分。そこからさーっと準備が始まって、
20時30分には手術室にいた。

「麻酔科の○○です。よろしくおねがいしまーす」
「小児科の○○です。よろしくおねがいしまーす」
みたいな感じで、手術に携わるそれぞれの医療スタッフが次々と挨拶にやってきた。
手術ってなると、各担当者が緊急召集されるんだなーとちょっと感心。

麻酔科医の先生が「すみませんねぇ、うちの科のものが打った麻酔が不発だったみたいで・・・」と言ってきたので、思わず「ほんとですよっ。全然効いてません!」と罵倒してしまった。そんなやり取りより、早く麻酔を打ってもらいたかったのではやくっはやくっ、陣痛がきちゃう!」と叫んだ。

麻酔が背中に注入された直後に最後の陣痛がやってきた。
「痛ーいっ」と絶叫すると、みんなが一瞬何事かと驚いたが、助産師が「陣痛です」
というとみんな“なんだ・・・”という表情。そしてその陣痛を最後に痛みが完全に消えた。
本当に本当に安堵した。

そして手術開始。初めての手術でそれなりに緊張したが、麻酔科医と助産師の両方が枕元で
明るく話しかけてきてくれて、気を紛らわせてくれるので助かった。
麻酔科医はなんかノリの軽い人で、手術という雰囲気に合わなくてちょっと笑えた。
助産師さんはとっても優しい人でずっと手をにぎっていてくれた。

手術開始から15分程経過したところで、担当医が「はい、赤ちゃん出ますよー」と言った直後に、おなかの方で“にゅるん”とした感覚。赤ちゃんの「オギャーっ」という声が手術室に響く。

21時16分、赤ちゃん誕生。

赤ちゃんはオギャーオギャーと激しく泣いている。
その声を聞いて「ああ、泣いてる・・・」と赤ちゃんの存在を実感。
嬉しさと安心感で、また涙がどんどんあふれてきた。
2,3分後、助産師さんが「はい、赤ちゃん右から来ますよー」といったので、右を向いて
まっていると、くっちゃくっちゃな顔をして大泣きしているわが子が、横からにゅっと出てきた。

感動・・・。ようやく、ようやく会えた。私の赤ちゃん。
かわいい。すごいかわいい。

赤ちゃんが小児科医に連れ去られると、急に今までの疲れがどっとでて、
気を失うように眠りにおちてしまったのでした。
b0001404_16424491.jpg

[PR]
by hitomi_aaa | 2010-02-01 16:42 | 育児